先日、ある会社の方と話していた時のことです。
会議は定期的に行っている。
役職者も意見を出している。
課題も共有されている。
一見すると、何も問題はないように見えました。
でも話を聞いているうちに、少し違和感がありました。
その会議では、誰もサボっていないのに、なぜか前に進まない。
話し合いはしているのに、終わる頃には少し疲れている。
そんな状態でした。
意見は出ている。でも判断がされていない
会議の内容を整理していくと、あることが見えてきました。
みなさん、それぞれ正しいことを言っています。
現場目線の意見。
数字の話。
スタッフへの配慮。
将来への投資。
どれも必要な視点でした。
ただ、一つだけ不足していたものがありました。
それは、
「今回は何を優先して決める場なのか」
という共通認識でした。
話し合いと意思決定は少し違う
会議というと、つい意見交換の時間になりがちです。
もちろん対話は大切です。
でも、対話が長くなるほど、
必ずしも良い判断になるわけではありません。
むしろ、
何を決めるのか
誰が決めるのか
何を持ち帰るのか
ここが曖昧だと、会議後に動きが止まります。
外部だから見える、というより、整理役だから見えること
こういう時、
「外部だから客観的に見えるんですね」
と言われることがあります。
でも実際は少し違います。
経営者の方の方が、
現場のことも、人のことも、ずっとよくご存じです。
私がしているのは、答えを出すことではありません。
その場にある情報や考えを並べ直して、
何が論点で、どこが判断ポイントなのかを見えるようにすること。
それだけで、会議の空気や次の一歩が変わることがあります。
良い会社ほど、正しさで止まることがある
課題が多い会社より、
むしろ真面目で、
考える人が多い会社ほど起こりやすいと感じます。
全員が誠実だから、全部大事にしたくなる。
だから決めきれない。
そんな時に必要なのは、新しい施策より、
「何を考え、何を今は置くか」
を整理する時間なのかもしれません。
最近、私は成果や正解を急ぐよりも、
判断や対話の質を整える時間に価値を感じています。
もし同じような場面があるなら、
施策を増やす前に、
一度立ち止まって整理してみるのもひとつかもしれません。
