先日、営業研修にて頻発した言葉、
「お売上」、について。
耳慣れない言葉にぞわぞわ。
営業活動の中で、顧客の「売上」や「業績」を
ヒアリングする機会は多いですよね。
その際、相手に敬意を払おうとするあまり、
ついつい「御社のお売上はどのくらいですか?」と言っていませんか?
実はこれ、ビジネス日本語としては間違い(不自然な表現)です。
今回は、「お売上」がなぜNGなのか、
そして顧客に不快感を与えずにスムーズに業績を聞き出すための
正しい言い回しを解説します。
結論:「お売上」に「お」は不要!
相手の会社の売上であっても、頭に「お」をつける必要はありません。
シンプルに「売上」または「売上高」と言いましょう。
- ❌ 間違った表現:「御社の昨年のお売上はいくらですか?」
- ⭕ 正しい表現:「御社の昨年の売上(売上高)はいくらですか?」
なぜ「お売上」はダメなのか?
- 「お」をつければ丁寧になるわけではない(美化語の誤用)
日本語には「お水」「お洋服」のように言葉を上品にする「美化語」がありますが、すべての名詞に適用できるわけではありません。「売上」に「お」をつけると、ビジネスシーンではかえって不自然で稚拙な印象を与えてしまいます。 - 「売上」は相手の所有物ではない
「お荷物」や「お手紙」のように、相手の所有物や行為には「お・ご」をつけます。しかし、売上は企業のアウトプットである「数値」や「業績」を指すため、敬語の対象(持ち物)としては馴染みません。
相手を不快にさせない!スマートな言い換え表現3選
売上は企業にとってセンシティブな情報です。正しい敬語を使っていても、ストレートに聞きすぎると警戒されてしまいます。
クッション言葉を挟みながら、以下のようにスマートに質問しましょう。
① スケール感として聞き出す場合
「失礼ですが、現在の年間売上規模を伺ってもよろしいでしょうか?」
② 丁寧さを最優先する場合
「差し支えなければ、昨期の売上高を教えていただけますか?」
③ 理由を添えて聞く場合(おすすめ)
「御社のビジネスの規模感に合わせたご提案を模索したく、昨期の業績(売上高)を伺えますでしょうか?」
「なぜその情報が必要なのか」という理由(=最適な提案のため)をセットにすると、顧客も開示しやすくなります。
まとめ
良かれと思って使ってしまう「お売上」でしょうが、
営業マンとしてのプロ意識を疑われてしまう原因になりかねません。
言葉遣い一つで、相手に与える信頼感は大きく変わります。
言葉遣いが気になって内容が入ってきません。
正しいビジネス敬語をマスターして、堂々とヒアリングに臨みましょう!
