お盆休みは、若手社員にとって仕事から少し離れて、

自分の生活や将来について考えるきっかけになる時期でもあります。

実家に帰省して家族と過ごしたり、

普段なかなか会えない友人と会ったりする中で、

何気ない会話から

「自分の仕事ってどうなんだろう」と考えることがあります。

特に友人から、

「今の会社、結構楽しいよ」
「こんな仕事を任せてもらっている」
「転職して年収が上がった」

などという話を聞くと、

本人にそのつもりがなくても、

自分の現在と比較してしまうことがあります。

もちろん、

一時的に「もっと頑張らなければ」

と刺激を受けることもあります。

一方で、

「このままでいいのかな」
「自分は成長できているのかな」
「もっと違う仕事があるのでは?」

と、仕事へのモチベーションが少し下がることもあります。

そして、その気持ちが長く続いた場合には、

最終的に「転職」という選択につながることもあります。

だからこそ、

お盆休み明けは若手社員のマネジメントにおいて、意外と大切なタイミングです。

休み明けに、いきなり「あれもこれも」は逆効果

長期休暇明けの社員に対して、

「休みは終わったんだから、気持ちを切り替えて」
「これ、今日中にやっておいて」
「次はこの仕事をお願い」
「休んだ分、しっかり頑張って」

と、いきなり仕事を全開にしてしまうと、

休みモードから仕事モードへの切り替えがうまくいかないことがあります。

特に若手社員の場合、

休み中に考えたことや感じたことを引きずったまま、

仕事の忙しさに戻ってしまうこともあります。

そこで意識したいのが、

「リハビリ期間をつくる」という考え方です。

長期間運動していなかった人が、

いきなり全力疾走をすれば身体がついていきません。

仕事も同じです。

まずは簡単な仕事から始め、

少しずつ仕事の感覚を取り戻してもらう。

「お盆はどうだった?」
「ゆっくりできた?」
「友達と会った?」

そんな何気ない会話からスタートして、徐々に仕事の話へ戻していく。

そして、いきなり大量の仕事を与えるのではなく、

優先順位を整理して、「まずはこれからやろう」

と目の前の仕事を明確にしてあげる。

これだけでも、仕事への戻りやすさは変わります。

若手社員の変化を「やる気がない」で片づけない

休み明けに、いつもより元気がない。

仕事への反応が鈍い。

以前より質問が減った。

そんな変化が見られたとき、

「最近やる気がないな」

と片づけてしまうのは少しもったいないかもしれません。

もしかすると、

休み中に誰かと話したことをきっかけに、

自分の仕事や将来について考えているのかもしれません。

だからこそ、マネージャーには、

社員の変化を「問題」ではなく「サイン」として見る視点が必要です。

もちろん、

すべての若手社員が休暇中に転職を考えるわけではありません。

しかし、普段とは違う人と会い、

違う価値観に触れることで

、自分の現在地を客観的に見る機会になることはあります。

そのタイミングだからこそ、会社側からも、

「今、どんな仕事が面白い?」
「これからやってみたいことはある?」

と、本人の気持ちを確認することには意味があります。

休み明けこそ「人」を見るマネジメントを

仕事の進捗だけを見れば、

休み明けからすぐに通常運転に戻すことが効率的に見えるかもしれません。

しかし、人はスイッチのように一瞬で切り替わるものではありません。

特に若手社員は、仕事そのものだけではなく、

周囲との比較や将来への不安など、

さまざまなことを考えながら働いています。

だからこそ、休み明けは「仕事をさせる」だけではなく、

「仕事に戻ってこられるように支える」こともマネジメントの一つです。

お盆休み明けは、いきなりアクセル全開にするのではなく、

まずはゆっくりエンジンをかける。

社員の様子を見ながら少しずつ仕事のペースを上げていく。

そんな「リハビリ型」のマネジメントが

、若手社員を自然に仕事モードへ戻し、

結果として離職防止にもつながることもあります。