売上が何年も減少傾向。
社員のモチベーションも低下。
そんな時の整理法。
マッキンゼー社が提唱したフレームワークは
本当に秀逸!
「そんなもんで解決できるかーい!」
と思うなかれ。
わかっているようで
盲点に気付けるフレームワーク。
試してみてもいいかも。
組織の7Sとは
組織の7Sとは、
7つある要素がそれぞれ相互に
連動していて、
どれかひとつが変われば、
他も影響を受けるという考え方。
🔷 ハードの3S(比較的目に見えて管理しやすい)
- Strategy(戦略)
組織が競争優位を得るための計画・方針。 - Structure(組織構造)
組織の形(階層、部署、権限の分配など)。 - Systems(制度・仕組み)
業務の進め方、評価制度、ITシステムなどの運用ルール。
🔶 ソフトの4S(組織文化や人に関わる、見えにくい要素)
- Shared Values(共有価値観・中核的価値観)
組織の中核にある信念や文化。全てのSの中心に位置します。 - Style(経営スタイル・リーダーシップスタイル)
経営陣の振る舞いや意思決定の特徴、組織風土。 - Staff(人材)
従業員の構成や能力、育成のされ方。 - Skills(スキル・能力)
組織としての強み・技術、個々の専門性。
このフレームワークを活用することで、
ヌケモレなく、どれかに偏ることなく、
何に手をつければよいかが
見えてくる。
1年で業績回復した事例
この7Sを活用して、
1年で業績回復させた事例をご紹介。
とある中堅の化粧品メーカー。
数年続く業績不振が課題。
あれこれ施策を実行するも
どれも不発。
そのうち従業員のモチベーションも
低下している、という状況。
1. Strategy(戦略)
- 課題:商品の差別化が不十分で、価格競争に巻き込まれていた。
- 改善:既存顧客との関係強化を中心にした「美容カウンセリング重視型」に戦略転換。
2. Structure(組織構造)
- 課題:営業部・マーケ部・店舗部の縦割りで連携不足。
- 改善:クロスファンクショナルチーム(部門横断型チーム)を設置。
3. Systems(制度・仕組み)
- 課題:成果主義が強すぎて、協力意識が弱かった。
- 改善:チーム成果も評価に加えるよう制度変更。
4. Shared Values(共有価値観)
- 課題:売上至上主義が根付き、顧客視点が弱かった。
- 改善:「お客様の美しさを引き出す」という創業時の理念を再確認し、社内で共有。
5. Style(リーダーシップスタイル)
- 課題:トップダウンで現場の声が反映されにくかった。
- 改善:中間管理職の裁量を増やし、対話重視型へシフト。
6. Staff(人材)
- 課題:教育が不十分でスキルに差があった。
- 改善:現場向けの接客・美容研修を再設計。
7. Skills(スキル)
- 課題:美容知識やカウンセリング技術のばらつき。
- 改善:社内資格制度を導入し、標準化とキャリアパスを可視化。
1年後の結果
一番の課題だった業績は、
売上前年対比で110%を達成。
顧客満足度が向上し、リピート率も上昇。
社員同士の連携やモチベーションも改善傾向。
文章にすると
単純すぎるけど、
これを実際に実行するには
多くの時間や労力を要する。
そして、
そんなに簡単にいくわけでもない。
ただ、やみくもに、
新企画をボンボン打ち上げて
不発続きになれば、
また次の企画があがったときの
従業員の表情、見てみて!
カオナシよ。
抜本的な課題解決をできる限り
効率的にしようと思えば
時間も労力も必要になるのは覚悟せんといけん。
あーだこーだ
想像や妄想で
ため息ばかりになってるくらいなら
試してみる方が
現実的かつ効率的。
さあ、カオナシさんが増える前に、
試してみては。
ほいじゃまたね。