若手営業研修というと、

商品知識や提案方法、ヒアリング技術、

クロージングなど「営業スキル」を思い浮かべる企業が多いのではないでしょうか。

もちろん、それらは大切です。

しかし、私はそれ以前に身につけるべきものがあると考えています。

それは、相手に合わせた失礼のないコミュニケーションです。

営業は「人」と「人」の仕事です。

どれだけ優れた商品やサービスを扱っていても、最初の印象で
「この人とは仕事をしたくない」
「なんとなく苦手だな」
と思われてしまえば、その後の提案は聞いてもらえません。

営業は商品の前に、自分自身が評価されています。

商談を阻害するあれこれ

例えば、

・相手が話している途中で話をかぶせてしまう。
・初対面なのに距離感が近すぎる。
・相手の立場や役職に応じた言葉遣いができない。
・自分の話ばかりで相手の反応を見ていない。

本人に悪気はなくても、

このような小さな積み重ねが

「この人とは合わない」という印象につながることがあります。

一方で、特別に話が上手でなくても、

「話を最後まで聞いてくれる」
「相手に合わせて話し方を変えられる」
「礼儀や配慮が自然にできる」

そんな営業担当者には安心感が生まれます。

安心感は信頼につながり、信頼があって初めて営業スキルが活きてきます。

”いい会社”の若手社員が陥る勘違い

いわゆる”いい会社”と言われる大手に入社した若手は、

その会社に所属していることに誇りを持っています。

「すごい会社に入社しているんだ」

「世の中に影響を与える会社の一員なんだ」

それ自体は決して悪いことではありません。

でも、反面、これが悪くでるケースがあります。

それは、

偉そうな態度。

まるで自分がその会社を作ったかのような

横柄な態度や、人を見下した言動は

敏感に察知されます。

そんなつもりがなくても、

大手、大きなものに対しては

多かれ少なかれ”レッテル”が貼られている

という意識を持つか持たないかで

注意のレベルが変わってきます。

そのレッテルとは、

「うちの会社は小さいから見下しているんだろう」

「殿様商売してるんだろう」

そんなつもりがなくても、です。

私も大手に所属していたことがあるので

あらゆる場面で実感をしたからこそ、

わかるし言えます。

土台なくしてスキルは活きない

だから私は、

若手営業研修ではスキルだけを教えるのではなく、

ビジネスの土台となるコミュニケーション

を最初に身につけることが重要だと考えています。

営業は「話す力」を競う仕事ではありません。

相手との信頼関係を築き、

「この人となら安心して仕事ができそうだ」

と感じてもらうことが、成果への第一歩です。

営業スキルはその上に積み重ねるもの。

土台がしっかりしている人ほど、

長くお客様から選ばれ続ける営業へと成長していきます。