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令和時代の新マナー「5つの配り」

ありがたいなーと思うこと。

今年春にちょっとした手術をしたのですが、

術前術後はもちろん、

3か月経った今でも覚えていてくださり、

私の体を気遣ってくださったり

やさしいお言葉をかけてくださる

クライアント様たち。

そのやさしさで

危うく解毒されそうです。

こんにちは毒女です。

人の何気ない一言や気遣いで

日常がとても素晴らしいものに感じられる

ことってありますね。

しつこいコロナももう季節が

二巡目。

これまでにない生活様式を強いられる中、

仕事のやり方や価値観、

優先順位や新たに大切にすべきこと

なんかが変わってきて当然ですね。

今回は”マナー”の話ですが、

マナーとはルールと違い、

とても人間っぽい生もののように思います。

ルールには正解と不正解が明確にありますが、

マナーに関しては場合や相手によって

ひとつのことが正解になったり不正解になったり

するもの。

あまりにも有名なたとえですが、

フルコースで出てくる指先を洗う

フィンガーボールの話。

その話はこうです。

ある方がフィンガーボールの中のお水を

飲んじゃいました。

そこで、

「おっと、〇〇さん、これは

指を洗うもので飲むものではありませんよ」と

正解を教えたのではありませんでした。

そのテーブルに居合わせたみんなが

黙ってそのフィンガーボールのお水を飲んだ、

というのが結末です。

「ピピーッ!反則―」というのはルール。

マナーは、

相手を気遣い、嫌な想いをさせないこと。

そう、ボーッとしてたらマナーはマニュアルになるし、

相手をしっかり観察していればマナーはおもいやりになる。

さて、先日、”令和のビジネスマナー”というセミナーを

オンラインでさせていただきました。

「正しいか」よりも「思いやりがあるか」

に重点を置いた、ところどころおばさんっぽさのある

セミナーです。

きちんとした外食より、おうちのごはんを

カラダが求めるときってありませんか?

そんなしっくり感が今の時代、

人々は求めているような気がしています。

その研修の中でお話しした内容を一部ご紹介します。

5つの配りについて。

5つの配りとは、

1. 気配り

2. 目配り

3. 言葉配り

4. 体配り

5. 時配り

の5つです。

そのなかのひとつ、

5.時配り、について。

これらの配りは、5つの中でも絡み合いながら

様々な意味をもたらします。

例えば最近よく話題になっている

”電話不要論”ですが、

不要側の見解は、

「電話をかける相手に対して自分の用件で

相手の時間を中断させる行為は

自分勝手な行為で時間泥棒である。」

とか、

先日あるテレビ番組で出演者の一人が

言っていたのは

「すぐに電話する人は無能な証」

と衝撃的な発言をしていました。

その方の見解は、

「文書の方が行き違いもなく、

履歴も残るのでビジネスではメールやライン

などが有効。そういった想像力や

文書化できないことが無能だ」

と。

そしてまた別の人の意見は、

「こちらの都合も考えず

いきなり電話してこられても

出れなかったり入れ違いで

時間のムダだけでなく、

気になって気持ちももっていかれる。

電話でないといけない用事ならば

何時ころに電話するとか言ってくれれば

その時間は空ける。」

確かに、対面で人に会うときには

アポを取るのが当然だが、

電話はいきなり、というのがまだ多数。

これに関しては、

「いちいち電話のアポとる人がうっとおしい。

かけて出れなければ出ない」という意見もあった。

少し話がそれますが、

電話は「お忙しいところすみません」とか言ってから

話す、忙しい前提があり、よっぽど空気の読めない人で

ないかぎり大体が早く切り上げようとして

早口になりがち。

お互い勘違い、みたいな事故も起きがちだなあと

思ったり。

かといって

電話がかかる前にしていたことから

急に頭のスイッチを切り替えて、

「うーん」とゆっくり会話している時間も

毎日ふんだんにあるわけでもない。

電話のほうが丁寧、も正解だろうし、

電話は時間泥棒、も一理ある。

要は相手、もしくは

相手と自分の関係性や

状況により、

最適なパターンであったり

最適なコミュニケーションの取り方を

考えて行うことが

多様な価値観をもつ人々が混在する

令和時代において、

心得ておく必要があると考えます。

「ルールはこうだから」

「普通はこうだろう」

の時代はとっくに終わっていて

臨機応変、オーダーメイドが

コミュニケーションにも求められているように思います。

後日、研修を受けての事後報告をご丁寧にしてくださいました。

「やり方についての迷いがなくなりすっきりしたので

あとは実践して会社の血肉にしていきます」

と。

とてもうれしいお言葉をいただきました。

「血肉」もわかりやすく、

なんか生々しくて、響きました。

今日はこのへんで。




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