コロナを機にオンラインでの仕事が一気に加速し、

「あれ?今までのこの手間と時間は何だったの?」

という感覚を感じることが増え、

そこへAIが特別なものではなく、日常生活に急速に

溶け込んできている昨今。

生産性は上がり、時短も進んだ。

気付いている人は気づいている。

このことが行き過ぎた先にあるもの。

最終着地は”人の心”

便利になった先にいるのは人間で、

その人間が、効率化された結果に満足して完結する場合もあれば、

「これでいいんだっけ?」

という不満とも違うなにか不完全な感情が残ることがある。

身近な例で、スーパーでの買い物。

セルフレジになり、自分のペースでちゃっちゃと会計まで

完了する便利さ。そこに何の不満もなく、

より決済が効率化されていることに感激すら覚える。

でも、これはこれ、なんだなと気付く。

地域密着のおっちゃんおばちゃんの食料品店にて、

現金しか使えない不便さ。

レジのおばちゃんが、

「いちごその袋で大丈夫かね?つぶれんように

もってかえりんさいね」

このやり取りだけでなんともほっこりして、

何とも言えない心地よい帰り道。

それはいちごを食べつくすまで思い出され、

「またあのおばちゃんに会いに行こう」と思ったりする。

相手を想う気持ちと行動。

人間だからやはりぐっとくる。

茶道に学ぶおもてなしの心

クライアントに誘っていただき、

裏千家のおもてなしを受けてきたときのこと。

お茶室までのアプローチは、綺麗に手入れをされたお庭や

今の時期ならではのおひなさまの飾り、

美しく整えられた玄関で笑顔で迎えていただく。

お茶室に入ると、

お庭のごでまりのはいった季節のお花や、今日の出逢いに込めた掛け軸、

初対面の私を想像して選んでくださった茶茶碗に

お菓子は春の訪れを感じるさくらもち。

ほかにもたくさん。

これだけの準備にどのくらいの心遣いと時間を

かけてくださったかを想像すると、

感激はひとしお。

お茶をたててくださる姿も美しく、

全てが完成された設え。

おもてなしの語源は、

「おもてうらなし」

と聞いたことがある。

まさに、初めての出逢いでも

これだけの感動を与えてくれるのは

やはり人の心遣いなのだと

感じさせていただいた貴重なひとときでした。

大人が本気で伝えるには

若い世代に、おもてなしが大切だというのなら、

今の時代にどう必要なのかを

大人が学んで伝えることが必要だろう。

こんな変化や進化の激しく早い時代に、

もはやマニュアルなんて通用しないんだから。

今年の新人研修、若手営業研修にはこのあたりも伝えていきたい。