新入社員研修真っ盛りの時期ですね。
今日は自社で新人研修をされている方から
よくいただくご相談について解説してみます。
「ちゃんと伝えたはずなのに、響いていない気がする」
「反応が薄く、理解しているのか分からない」
その違和感、
実は講師側の
“伝え方のクセ”が影響しているケースも少なくありません。
うまくいかない原因は「内容」ではなく「スタンス」
新人研修がうまくいかないとき、多くの人は「内容が悪いのでは?」と考えます。
しかし実際には、“何を伝えるか”よりも“どう関わるか”が大きく影響しています。
特にありがちなのが、
- 一方的に話してしまう
- 自分が伝えたいことを優先してしまう
- 「これくらい分かるはず」という前提で進めてしまう
こういった講師側のスタンスです。
「新人はまだ何も分からない」という前提に立てているか
新人は、知識も経験も圧倒的に不足しています。
さらに言えば、
- 何が分からないのかも分からない
- どこを見ればいいのかも分からない
- 質問の仕方すら分からない
という状態です。
この前提に立てていないと、どうなるか。
講師は「ちゃんと説明した」と感じているのに、
受講者は「何も理解できていない」というズレが生まれます。
想像力と配慮が、研修の質を変える
新人研修において最も重要なのは、
“教える力”よりも“想像する力”です。
- この言葉は初めて聞くかもしれない
- このスピードは速すぎないか
- この例えは伝わるだろうか
- 今、頭の中は混乱していないか
こうした視点を持てるかどうかで、伝わり方は大きく変わります。
そしてもう一つ大切なのが“配慮”。
- 小さな理解でも拾ってあげる
- 表情や空気感の変化に気づく
- 安心して発言できる場をつくる
新人にとっては、「内容」以上に「安心感」が学習の土台になります。
「伝えた」ではなく「伝わったか」で考える
講師として陥りやすいのが、「伝えた事実」に満足してしまうこと。
しかし本来見るべきは、
“相手にどう届いたか”です。
- 行動が変わったか
- 理解して言語化できているか
- 自分で再現できる状態になっているか
ここまで見て初めて「伝わった」と言えます。
最後に
新人研修は、「教える場」であると同時に、
「相手の世界を理解する場」でもあります。
手ごたえのなさを感じたときは、
スキルや資料を見直す前に、
“自分は新人の目線に立てているか”
を一度振り返ってみてください。
その視点の変化が、研修の質を大きく変えていきます。
