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昭和も平成も令和も愛される女。

子供の頃、我が家では、

テレビのリモコンを

コマンダーと呼んでいました。

毒女です。

コロナが現れてから、

コロナ禍における経営戦略について

書かれた本や、

パラダイムシフトだの、

これまでのやり方では

ビジネスが通用しないだの、

新しいことを始めない会社は

危ないぞ!

みたいに表現されているものもあります。

コロナと経済に関することを

書かれた書籍や、ネットなどの情報を

たくさんみるようになり、

毒女もこれらに関連する

書籍をここ数ヶ月で

相当読みました。

確かにそう、と思うこともあれば、

そうとも言えないと思うことも。

そして、どうしていいか

わからなくなることもあり、

呆然としてしまう時期もありました。

今回のコロナによる様々な体験は、

今を生きる私たちにとって

初めての体験で、

これまでの疫病や

過去の歴史に照らし合わせて

予測されているものもあります。

そんななか、

情報は

とても恐ろしいものであるとも感じている。

それこそ過去の歴史では

戦争の長期化を招いたともされている

情報の隠蔽。

国民の多くは国際情勢や

戦況の実態を知らされず、

このことは、

戦争が長期化する大きな要因となった。

戦争が長期化すると、

政府や軍の強硬派に迎合する形で

戦争の完遂や国策への協力を

強く訴える記事が多く掲載されたという。

もう、日本は既に大敗しているというのに。

今はどうだろう?

何が本当で、

どうすべきなのか、

自分で考えることも必要だということこそ

過去の歴史から学び、活かす時だとも考える。

情報が簡単にたくさん手に入る現代において、

考える力が必要だということを

気付くような場を与えられているようにも思う。

よく、自分の目で見てみると、

偉い人が言ったことと違うことも

ご近所では起きているし、

ニュースで言っている数字が

伝わり方により

不安に偏っているだけで、

よくよくみると

違う解釈が成り立つこともある。

全ての業種に共通することではないとは思うが、

これまでと変わらないやり方で

商売を長く続けて、

今回のコロナでも

お客様が離れないお店があることに気付いた。

とあるスナック。

いわゆる悪の根源のように

言われている夜の街関連の業種。

本業とは違うことで

新たな売上を立てることにチャレンジする

同業者や商売仲間を見ながら、

半世紀近く続いているそのスナックは、

コロナ前とほとんど変わらない。

変わったことといえば、

消毒やマスクが加わったことだけ。

ママいわく、

「こんな時は慌てず騒がず、

毎日に感謝して今までどおり、

コツコツやっとればいいんよ。」

今でも満席で忙しい日もあるらしい。

お世辞にも店が素敵なわけでもなく、

凝ったお料理や

隠れメニューなんかがあるわけでもなく、

ただ、70歳を超えたママが

毎日カウンターに立っているだけ。

「座っていいよ」

と常連さんに言われても

「健康のために好きで立ってるの」

と、営業中はトイレ以外

座ることはない。

以前、自分だけ座ってるのが悪い気がして、

「横に座りませんか?」

と言ったことがある。

「立ってると仕事してる!と気合が入るから

仕事中は座りたくないの」と断られた。

さらにそのママは、

お酒が殆ど飲めない。

しらふで立ちっぱなしで

酔っ払いの相手なんて、

毒女には到底無理。

そのお店に来る常連さんは、

ママと親戚のようなやりとりをする人もいれば

歌合戦するお客もいたり、

ママに叱られている人もいたり、

ただ会話を楽しむ人もいる。

その店にくるお客さんたちは、

そこでそれぞれの過ごし方を楽しんでいる。

そこにいるのは常連さんという名のファン。

みんなママに会いに来る。

ママと過ごす時間を楽しんでいる。

そこに商売の強さを見た。

ずっと続けてきたことが

こんな今、とても今風にも見える。

サービスを提供すること自体は

当たり前のことであり、

そこの価値よりもフリンジ(そのまわり)の

ホスピタリティやコミュニケーションが

価値を生むってことが

より一層明確になってきているように思う。

根強いファンは一日にしてならず。

半世紀もの長きにわたり、

70歳を超えた今まで

ファンに愛される我が母を

誇りに思う。

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